労福協の原点、創業の精神「福祉はひとつ」を大事に
このたび、2025年5月23日に開催されました、「茨城県労働者福祉協議会第12回定時総会において、会長に就任いたしました、久保田 利克です。
大役をお引き受けすることとなり、あらためてその職責の重大さを痛感し、身の引き締まる思いです。
あらためまして、会員組織はじめ皆さまには、茨城県労働者福祉協議会の諸活動にご理解とご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
2025年は国連が定めた国際協同組合年であり、中央労福協も「2030年ビジョン」において、安心して働きくらせる持続可能な社会をめざすスタンスは軸を一にしています。
茨城県労福協としては、2025国際協同組合年を契機とした協同組合運動・労働者自主福祉運動の更なる発展を目指し、中央労福協、東部ブロック労福協、福祉事業団体との連携・強化を図ることとします。
さて、茨城県労福協は、1963年(昭和38年)10月22日に茨城県内の労働者福祉活動の礎として、組織・未組織を問わず全ての働く仲間の福祉、経済的・社会的地位の向上を目指し設立されました。
労福協の成り立ちで特筆すべきことは、上部団体の枠を超え、すべての労働者の福祉の充実と生活向上をめざすという一点で結集をはかったことです。
その時に使われた言葉が「福祉はひとつ」です。
当時の設立の趣意書を紐解きますと、その結び言葉として、「福祉運動が、運動として労働運動の中にあると言う観点に立てば、福祉運動の守勢的姿勢は、労働運動の現在の一面を表すことですし、労働運動の姿勢が福祉運動の姿勢を強めることになるのは言うまでもありません。労働運動と福祉運動を一本のレールにのせて、私達の今持っている弱さを克服し、組織を強めるとともに、長期に闘っていく目標と体制のために、全国的には若干の遅れをとっておりますが今後の努力を誓い合い、茨城県労働者福祉協議会を結成する。」と書かれています。
以来、この設立理念を念頭に、先人の方々に築き上げていただいた組織体制や活動成果をもとに、時代の変化に即応しながら様々な活動を展開してきました。
私たちを取り巻く情勢も様々な変化をしています。
茨城県労福協は、国際協同組合年を意識した協同組合運動など「共助の輪」の拡大、社会的課題解決に向けた中央・東部ブロックとの連携強化をはかるとともに、相談事業にとどまらない勤労者の拠りどころ機能を発揮するライフサポート活動をはじめ、従来から取り組む労働者自主福祉運動の促進、事業団体・労働団体・地域労福協のさらなる連携など、これまでの方針を継承しながら、活動を進めてまいります。
会員組織をはじめ皆さまの変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げてご挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 茨城県労働者福祉協議会 会長 久保田 利克
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